絶対泣ける漫画おすすめ8冊を元書店員が厳選する【完結・短編】

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元書店員のあんちゃです。漫画が好きすぎて毎日のように読んでいます。
昔は泣ける漫画ってあんまり関心なかったんですが、歳を重ねてからむさぼるように読みまくるようになりました。。。
というわけでわたしが厳選した「泣ける漫画」を少年・少女漫画別に紹介していきます。
2018/3/8追記:良い漫画に出会ったら随時更新していきます٩( ‘ω’ )و

泣ける少年マンガ

【全1巻】ほしのこえ/佐原ミズ(原作:新海誠)

「君の名は。」で一世を風靡した新海誠監督の初アニメーション作品のコミカライズ

あーーーー切ない。20代には絶対刺さる。

▼あらすじ

長峰美加子(ミカコ)と寺尾昇(ノボル)は同じ高校を目指す中学3年生。

受験を控えたその夏、ミカコはふいに国連宇宙軍に選抜され宇宙に行く事を、ノボルに告げる。ミカコの最終的な目的地は太陽系外縁部。宇宙と地上で連絡をとりあうふたり。

しかし、人類が初めて体験する距離は、ふたりの時間や心を、決定的に隔ててゆく…。’05年の発表から増刷を重ねるロングセラー。

引用:http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063349849

▼あんちゃの一言

ポイントが「宇宙と地球をまたいだ超長距離メール」ってところ。

ミカコが送ったメールは、ノボルには何年もの月日を経てやっと届くという描写があるんですが、わたしたちの世代(20代以降)って好きな人からのメールをいつも「センター問い合わせ」とかで待ちわびていたりしたじゃないですか。

この好きな人からのメールを何年も何年も待ち続けるお互いの姿が切なくて。。。

新海誠ワールドに浸りたい人にはうってつけの1冊です。

 

【全1巻】さよならもいわずに/上野顕太郎

▼あらすじ

「祈りのような清々しささえもたらす」夏目房之介、絶賛。

『このマンガがすごい! 2011』第3位、『このマンガを読め!2011』第3位、第14回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、マンガ大賞2011第6位…現代を代表する漫画として高い評価を受け大ヒット。

幸せな家庭を築いていた漫画家に突如訪れた悲劇、妻の死。最愛の人との最後の日々を、繊細で果敢に描き尽くすドキュメント。

引用:http://amzn.to/2ninOm9

▼あんちゃの一言

この漫画の主人公は、作者のギャグ漫画家・上野さんご本人。

愛する妻を突然失ってしまった瞬間と、残された上野さんや家族たちのその後を繊細に描いているのですが、その描写がものすごくリアルかつ失望的な感情が溢れ出ていて本当に胸が苦しくなる。独特な表情や絶望感がイラストから滲み出てきます。

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引用:「さよならもいわずに」/上野顕太郎著

「たった一日の違いで 世界はまるきり変わってしまった」。

人の死も淡々と受け入れられ、日常が過ぎていくことへの残酷さがひしひし伝わってくるとともに、”死”に対する受け止め方を深く考えさせられる1冊。

結末に向かうまでに涙が止まらなかった。。。

 

【全7巻】最終兵器彼女/高橋しん

最初に紹介した「ほしのこえ」と少し似た要素が入ってますが、こちらも感動作。16年以上も前の作品なんですね〜。

▼あらすじ

 ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。

札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。

背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。

地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?

引用:http://amzn.to/2niq0dd

▼あんちゃの一言

個人的に、わたしの生まれ育った地元が舞台だったというのもあってすごく思い入れのある作品。

ファンタジーな設定ながらも、”高校生”という思春期の頃の”性”に対する描写が印象的だったなぁと思いました。

悲劇的な部分と、性的な部分がうまく混ざり合っている感じ。中身は普通の高校生なのに、つらい運命を背負ってしまった”普通じゃない”二人が見え隠れするような面白さ。

兵器となった彼女が戦場へ赴く姿を見守ることしかできないシュウジの心境を考えると読んでるこっちも苦しくなりました。。

何度もうるっとくるシーンがあるので電車とかではあまり読めなそう。それくらい入り込む漫画でした。

 

【全7巻】聲の形/大今良時

▼あらすじ

お前なんかに出会わなきゃよかった。
もう一度、会いたい。

耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。
耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。
ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。
やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。
幾年の時を経て、将也は、 もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。
週刊少年マガジン掲載時に、空前の大反響を巻き起こした衝撃作。

引用:http://amzn.to/2nlkgzp

▼あんちゃの一言

最終的には感動モノなんですが、そこに至るまでのいじめの描写・ドロドロした感情描写がものすごくリアルで、現実味のあるストーリーでした。

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引用:「聲の形(1)」/大今良時著

「耳の聞こえないヒロイン」への接し方もそうなんだけど、それ以上にまわりの”普通の人たち”が保身や偽善をまとう姿について考えさせられる内容だった。

主人公がいじめっ子から突如いじめられっ子になり、自ら外界との関わりをシャットダウンして自分の感情を表現することをやめたところとかすごく共感できるというか。

学校という閉鎖的な空間でどう生きるかってのを模索して走り抜けるような感じがして、誰しもが一度は通る「学校生活」の部分において問題提起している作品だなぁと思います。

 

【全11巻】四月は君の嘘/新川直司

映画化もされた名作。ああ〜〜良すぎた。最高。

▼あらすじ

 「あの日、僕はピアノが弾けなくなった‥‥」仄暗い青春を過ごす元・天才少年、有馬公生。

夢も恋もない世界に佇む、彼に差し伸べられた手は名も知れぬ少女のものだった!! 少女の名は宮園かをり。性格最低・暴力上等の彼女はしかし、まぎれもなく最高のヴァイオリニストだった!

公生は、かつて住んでいた音楽の世界に、強引に引きずり戻される。カラフルに色づく、音楽の世界に! 完結後の今もなお、各界からの絶賛の声が鳴り止まない音楽コミックの金字塔!

引用:http://amzn.to/2mOwtsG

▼あんちゃの一言

「ブラボ〜〜〜〜!!!!!(号泣)」

最終巻でこのタイトルの意味がわかる切なさ。。。

音楽漫画のすごいところって、音が聞こえないのに鳥肌が立つところなんですよね。

その場面での緊張感とかスリルとかがすごく伝わってくるのがほんとすごい。

ベタな青春恋愛漫画とかではなくて、緻密な感情描写とだれもが昔の学生時代に「何かに必死で打ち込んだ頃の記憶」を取り戻すような清々しい作品です。

どんな人にも読んでほしいな。音楽やっててもやってなくても。

 

泣ける少女マンガ

【全5巻】orange/高野苺

▼あらすじ

高校二年生の菜穂に届いた未来からの手紙。そこには未来の自分の後悔がつづられていた。
はたして菜穂は手紙を読み「後悔しない未来」を作ることができるのか?切ない思いが交錯するタイムパラドックスラブストーリー。

引用:http://amzn.to/2nbQLzz

▼あんちゃの一言

「うわあああああああぐぎぎぎぎぎいいいい」(悶死)

現役高校生の頃にデビューした作者・高野苺さんの最高傑作だと思います。

2015年に映画化もされていて、女性だけじゃなく男性からも高く支持された作品。

個人的に良かったのはこのストーリーですね。未来の自分から手紙が届いて、その未来での不幸を防ぐために主人公たちが動いていくってのがSFっぽさも入っていてすごくドキドキしました。

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引用:「orange(1)」/高野苺著

展開が読めず気になって一晩で全部読みきったくらいには最高の漫画です。。。とりあえずラストの方は号泣でした。

 

【全5巻】かくかくしかじか/東村アキコ

▼あらすじ

自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!?

少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!

▼あんちゃの一言

部活に打ち込んでいたことを思い出すような熱くて悲しい師弟愛

この漫画の作者・東村アキコ先生の過去のできごとをそのまま描いたような内容です。アキコ先生曰く「あまり明かしたくなかった過去」と話すすべてがこの漫画につまってる気がする。

当時の葛藤や将来への不安、日高先生への不満なども全部鮮明に描かれていて、今はこんなに人気漫画家に登りつめた人もたくさんの苦労があったことがわかる作品でした。

「後悔と感謝を先生に」。

印象的なフレーズが、昔自分が打ち込んだ部活動の頃の想いと重なるようで、暖かく、そして少し悲しい結末に胸が打たれます。。

 

【全4巻】夏雪ランデブー/河内遥

▼あらすじ

目つきの悪い花屋のバイト青年・葉月が一途に恋するのは、店長の六花。
しかし六花の部屋には、彼女が忘れられない男の霊がいた――。

低温一途青年×さっぱり未亡人×草食系執着霊の3者が紡ぐ純情三角関係。

引用:http://amzn.to/2nlzvrZ

▼あんちゃの一言

めちゃくちゃこの漫画が好きで、電子書籍でも紙書籍でも買ってしまったほどの作品

主人公の一途男子&花屋の女店長&店長の元旦那の幽霊という異色な三角関係を描いたストーリーで、マジで20代30代女性には絶対に刺さるから読んでほしい。

主人公の脱力感がありつつも一途な感じとか最高なんですよね。。。そしてヒロインの店長もさっぱりしてて好き。こんな女友達ほしい。

河内先生の作品はどれも男性キャラが魅力的なのでほんとおすすめです。

 

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ぜひ賢くマンガを読んで、快適な読書ライフをお送りください┗(^o^ )┓三

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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