木工職人への道を挫折したぼくが新卒フリーランスでライター・編集者になるまで。

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プロブロガーのあんちゃです。「いろんなフリーランスを紹介する企画」第3弾になりました!

今回は、大学卒業から就職せずにフリーランスとなった「エーサ」さんに、学生時代から現在に至るまでの体験や葛藤を語っていただきました。

「新卒で就職しない」という選択肢が増えつつある今、こんな素敵な体験をしている人がいるんだなと気づかされる内容です。

—————-▼それではどうぞ!▼——————-
 

はじめまして。フリーランスのWebライター・編集者として活動しているエーサ(佐藤英太)です。

実は、ぼくはフリーランスになろうとしたわけではなく、結果的にフリーランスになった、という感じです。

移動が多い暮らしをしているので、あえて名前をつけるならば『移動型の新卒フリーランス』でしょうか。

 

フリーランスとしては、Webメディアのヤドカリ専属ライターだったり、フィルポータルというフィリピンのポータルサイトのライティング・編集業務をしたり、イシス編集学校の師範代(講師のようなお仕事)だったりしました。

大学を出てからは、

金沢市→高山市→奥飛騨→松本市→高知市→セブ島(フィリピン)→新潟市(地元) ←イマココ!

という感じで移動しながら生活しており、来月からは沖縄県の宮古島へ移住予定です。

 

今回はそんなぼくが新卒フリーランスになるまでの紆余曲折を書いてみたので、ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです。

 

ぼくが新卒フリーランスになるまで

学生時代に木工職人を目指すが…

大学四年次、ぼくは日本の森林保全に貢献できる「木工職人」を目指していました。

就活真っ最中のぼくは、人生について、こう考えました。

人生において大切なものを自分の手でつくりたい。人生で最も大きな買い物は「家」だ。

ということは、家を自分で作ればいいんだ。
ということは「大工」になればいいんだ!(←なんて安直)

 

で、とある書籍に「木のこと山のことを知らなければ大工にはなれない」とあり、岐阜県で開催されていた山の散策ツアーに参加し、日本の森林の事情を知りました。

詳しくは割愛しますが、そんなこんなで日本の森林保全に寄与するべく、木工職人になるぞー!と大卒後は木工修行をすることになりました。

木工修行の期間は2年でしたが、ぼくは半年で挫折しました。
たぶん、環境が合わなかったのだと思います。

 

ウォーンという機械音が常に鳴り響いている環境で集中力を維持するのが難しく、かつ失敗は許されないうえに納期は待ったなし。

 

自分にプレッシャーをかけすぎたのか、3ヶ月で7キロ痩せて、おまけに39度を超える高熱もでました。

それ以降は集中力もなく、指示もすぐ忘れるし、怒られる日々日々日々。半年でドロップアウトです。

 

カネなしコネなしスキルなし。終わった…と思いました。

 

リゾートバイトで生き延びてからWebライターへ

「カネもコネもスキルもない、どうしよう」となったぼくはリゾートバイトをすることにしました。

リゾートバイト・・・スキー場とか温泉宿とかのリゾート地で泊まり込みで働くアルバイトのこと

温泉宿で3ヶ月間リゾートバイトをして、ひとまず生き延びていました。

 

ただ、リゾートバイトは当然のことながら、お皿洗い等の単純作業の仕事しかありません。
「これでは何も身につかずに時間だけが過ぎていく」と危機感を覚えたぼくは、バイトの実働時間以外の時間でなにかしようと考え始めました。

リゾートバイトが終わっても継続できる、かつ収入が途切れず、スキル向上も期待出来る仕事は何か…?

 

そこでひとつ思いついたのがライターでした。

「ライター 求人」で検索して、かたっぱしから応募、引っかかった仕事をこなしまくるという行動を起こしました。

簡単な翻訳作業の仕事ももらえたので、英語の勉強も並行していました。あとはライティングスキル向上のために、たまにブログも更新していました。

 

ゲストハウスに住み込みながらライター活動

リゾートバイトを終えたあとは、ゲストハウスに居住先を移しました。もともと旅が好きだったことと、英会話スキル向上のためにうってつけだと思ったからです。

ぼくが働いていたのは、長野県松本市にある『カンデラゲストハウス』というところだったのですが、街歩きが趣味だったので、ゲストのために情報収集することがそのまま仕事に役立った点もよかったですね。

 

ゲストハウスでは、チェックイン・チェックアウトの対応と朝のお掃除が仕事でした。
週休は3日貰えていたので、その間に街歩きやライティングの仕事をしていました。

仕事はランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスで探したり、宿泊したゲストからいただいたり。

 

この時は収入が全然なかったので自分の進路にかなり不安を抱いていました。
就職活動をするのか、それともアルバイトをしつつライティングスキルを高めて頑張るのか。

木工職人への道に挫折したまま、宙ぶらりんな状態です。果たしてぼくはどこへいくのか。

 

そんなぼくにとって、カンデラゲストハウスに訪れる老若男女との出会いは刺激的でした。
旅をしている人もいれば会社員もいるし、フリーランサーもいれば起業家もいる。

いま思えば出会いの豊富さも、ゲストハウスで働くことのメリットですね。

 

松本で4ヶ月過ごしたあとは、高知県にある『かつおゲストハウス』で働くことになりました。

ライターの仕事が軌道にのってきたのでもう少し続けたかったのと、物書きをしながら田舎で作物を育ててみたいと思ったからです。

 

とはいえなんのコネもないので、一旦ゲストハウスに住み込んで情報収集をしてから住む場所を探そうという魂胆です。

ゲストハウスで働くというのは、大抵がお手伝いの代わりに宿泊費と光熱費が無料という形式です。しかし、かつおゲストハウスでは食費分のおこづかいがもらえました。

 

また高知県に行くタイミングで新しい仕事もゲットして(知り合いからの紹介)、貯金できるくらいまでに収入もアップ。

ようやく、ライターと名乗ってもいいかな、くらいの感覚にはなりました。

 

フィリピン・セブ島へいくことに

かつおゲストハウスで働き始めて数週間が経ったころ、なんとフィリピン・セブ島へ行くチャンスが訪れました。

たまたまセブ島で語学学校を経営している方が、かつおゲストハウスへ見学に訪れたのです

 

で、ぼくがライターの仕事をしていたり英語の勉強をしていたりということをお話しすると「あーもしかしたらウチで授業提供できるかもだけど、どう?」という感じで誘っていただきました。

フィリピン留学のこと、語学学校のこと、セプ島の情報発信をする代わりに授業と宿泊施設を提供してもらうという条件で。

 

後日、担当の方に面接をしていただいて、無事にフィリピン行きが決定。笑
語学学校で英語の授業を受けつつ、ライターとして仕事をすることになりました。1日のうち2時間は英語の授業、6時間は仕事、という感じです。

またこの頃に「もっとしっかりとした根拠をもって書けるようになりたい」とイシス編集学校で編集の勉強を始めました。後述しますが、1年半後には自らが講師として編集を教えることになります。

 

ポータルサイト作りに誘われる

インターンシップをして1〜2ヶ月くらい経った頃。
セプ島で行われたとあるハッカソンで、フリーランスのWebマーケター・坂内学さんと出会いました。

彼はフィリピンの総合情報サイトを作ろうとしていて、そのコンテンツ作りにライターとして誘ってもらいました。

 

語学学校でのインターンシップは半年で終了だったので、その後はフィリピンの総合情報サイト『フィルポータル』のライター・編集者として参画。

床で寝たり、お腹を壊したり、断水があったり、計画停電のせいでネットに繋がらなくなったり、シャワーのお湯がでなくなったり、いろんなトラブルがありながらも楽しくサイト作りをしていたと思います。

フィリピンの滞在期間は1年と3ヶ月くらい。初めての海外で、こんなにも長く生活するとは思いませんでした。

もうちょっと長くいる予定でしたが、途中で体調を崩して帰国(突発性難聴を発症)、治療のために実家のある新潟で生活を始めました。

 

帰国後の休養から復活へ

新潟に戻ってからは、まず身体を治すところからスタートです。笑
かかりつけの耳鼻科へいくと「フィリピンには戻らないほうがいいよ。きみの身体は何が起こるかわからないから」と言われました。
日本で仕事を探す方向にシフトチェンジです。

ひとまず薬をもらい、安静に過ごします。

 

帰国当初は読むことにも書くことにも全然集中できず、正直仕事どころではありませんでした。
でも、仕事は溜まってるし、休んでいる自分が怠けているような気がして自己嫌悪。
これでは治るものも治りません。ネガティブスバライラルです。

 

フリーランスは身体が資本という事実を痛感しました。
まぁフリーに限らずですが、有給も傷病手当もないフリーランスは特に身体と心のメンテが重要です。

 

その後、帰国して最初に受けた仕事が、ぼくのフリーランス人生にとんでもない影響を与えてくれました。

それは、フィリピン滞在時に学んでいたイシス編集学校で、編集を教える「師範代」という仕事です。

イシス編集学校には編集の「型」を学べる百花繚乱のお題があり、それに回答し、師範代からの指南を受けることによって型が身についていく仕組みになっています。
やりとりはテキストのみですから、読み込む力、言葉を選ぶ力、スピード感覚が相当鍛えられます。

ぼくはもう、ボロボロになりました。
はっきり言って、体調を整えながら挑戦するような仕事ではありませんでした。泣

 

師範代は約4ヶ月間のプロジェクトですが、ちょ〜う濃厚で、プロジェクトを終えて約3ヶ月が経過した現在も、消化しきれていないことばかりです。

師範代として過ごした4ヶ月で、ぼくの編集能力はその辺の人と比べてあたま一つ抜きん出た自信があります。

 

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独立して感じたメリット・デメリット

長くなりましたが、ぼくのフリーランスでの経験をまとめると、ライティング歴3年、編集歴2年になります。

そんなぼくの感じる、フリーランスのメリット・デメリットをご紹介します。

 

まずはメリットから。

メリット1:時間と場所と人の自由

フリーランスには3つの自由があると思っています。それは

  • 働く時間の自由
  • 働く場所の自由
  • 付き合う人の自由

です。

会社とは違い就業規則はありません。ゆえに全く仕事をせずとも、逆に何時間働いてもオッケーです。

今日は調子がいいからいっぱい仕事しよう、今日は不調だから早めに休もう、といった調整ができます。

そして出社する職場がないので、気分ごとに仕事をする場所を選べます。
基本は家、たまに気分転換でカフェやファミレスにいくとか、そんなこともできますね。(最近のIT企業なんかはできそうですが)

ぼくが岐阜、長野、高知、セブ島、新潟、と転々として生活できたのはフリーランスだからこそだと思います。

 

そして、会社のように配属先もないので誰とお付き合いするかは自分で選べます。(逆も然り。自分を磨き続けなければ簡単にサヨナラされます多分。)

会社員の友人の話と比較すると、人間関係はストレスフリーです。

 

メリット2:いろんな業界の構造が見える

これはフリーランスというか「ライター」のメリットかもしれないんですが、ライティングの仕事はどんな業界にも存在します。なぜかというと「書く」という行為は情報発信の基本だからです。

これまで関わってきたのは、住まいと暮らし、旅、保険関連、語学学習、語学留学、スマホゲーム系、です。
あーこの業界はこんなビジネスモデルがあるのか、こんな広告商品があるのか、など様々な発見があって楽しいです。

 

メリット3:すべての自分の時間が売り上げに直結

フリーランスであれば、仕事をしないと売り上げは減りますし、仕事をしたら売り上げは増えます。

怠け者であるぼくにはこれがほどよい刺激となり、「頑張らねばならぬ」と行動を起こすようになります。

 

リゾートバイトをしていた頃は「さっさと終わらせて英語の勉強したい」と、いかに手を抜くかばかり考えていました。

頑張らなければ淘汰されてしまう。これくらいがちょうどいい。

なんかの本で読んだのですが、野生動物は危険と隣り合わせだけどストレスフリーで、動物園にいる動物たちは命の危険はないけどストレスフルなんだそう。

ぼくは野生動物的な生き方のほうが好きみたいです。

 

フリーランスになってから時間にシビアになりましたし(セブ島で暮らしてたら若干ゆるんだ)、お金の勉強(会計とか税金とか)もするようになりました。

あとは四季報を読んで業界全体を眺めてみたり、適職診断して自分の特徴を分析してみたり、思い付いたことを積極的に実験するようにも。

自分のアタマで考えることが好きな人はフリーランスが性に合っていると思いますよ。

 

さて、続いてデメリット。

デメリット1:社会的信用が薄い(かも)

ぼくは、収入が不安定です。
とくに現在(2017年6月)は休養中であり、ろくに仕事もしていない状態です。となると、アパートに住めるかどうか怪しいところです。

会社員であれば、どこそこ会社の〇〇部に勤めていて、収入はいくらで、みたいに身分が証明できるので、部屋を貸す身としては安心ですよね。

ところがフリーランス相手だと「本当にそんな仕事をしているのか?」みたいなことになるかもしれません。
※住み込みしかやったことないので、これは想像ですが。

 

デメリット2:下請け稼業では収入が頭打ちになる

生産性(スピード)をあげても、下請け稼業をしている限りは収入は頭打ちになります。
間引かれてまびかれてを繰り返し、最後の一粒が私どもの手に渡りますから。

自分にしか生み出せない価値を追求していく努力が必要でしょう。
収入の柱を複数立てるとか、チームを組んで仕事するとか、事業を立ち上げるとか。

それでも現代は、フリーランスにとってヒジョーに生きやすい時代だと思います。

 

デメリット3:保険などに自分で備える必要がある

フリーランスには厚生年金も失業保険も傷病手当金もありません。
ぜんぶ、自分で備える必要があります。

調べて、手続きして、お金を払って。
保険ではありませんが、確定申告は多くの人が苦しんでいる様子です。

あとは支払いトラブルに見舞われることもありますね。というかありました。

弁護士に相談して、証拠集めて、無事に回収出来ましたが精神的にだいぶ疲れました。

毎月一定のお給料が入ってボーナスもらえて有給休暇もあることは、本当に素晴らしい仕組みだと思います。

 

デメリット4:マナー等を教えてくれる人がいない

これは地味に大変です。新卒フリーランスは、社会人の勝手がわからないのです。

名刺交換のマナー、メールのマナー、電話のマナー、全然わかりません。
とりあえず、相手の状況を推し量ることだけは徹底しています。

メールは基本即レス。考える時間が必要なものは、時間がかかることを伝える。

今やっていることはこれくらいですね。

 

今はまだ平気なのですが、事業を始めたりしてお付き合いする人間が変わっていくと、交渉なりなんなり、大人のマナーの勉強が必要な場面に遭遇するんじゃないかなーなんて思っています。

即興的なスピード感が必要とされる場がマジで苦手です。

 

新卒フリーランスになりたいあなたへ

ここまで読んでくださって誠にありがとうございます。

いちフリーランスとして暮らしてきたぼくのこれまでを、なるべく漏れがないように伝えたつもりです。

 

フリーランスのイメージがちょっとでもクッキリしていたら嬉しいです。

新卒フリーランスになりたい&関心を持っているあなたへ、ぼくから伝えられること。

たくさんの社会人と会って、たくさん質問してみてください。

これはフリーランスに限らず、会社員の人でも。
できるだけたくさんの職種の人と話をしてみてほしいです。

 

この記事を読んでくれたあなたは、おそらく自分の進路にもやもやしているはずです。
ぼくも、学生時代は相当もやもやしていました。卒業した後も、今もです。笑

それでも、徐々に視界はひらけてきています。
霧がだんだんと晴れてきたのは、たくさんの人と対話をしたおかげ。

だからぼくがオススメするのは、たくさん対話をすること。
自分との対話、友達との対話、知らない人との対話。

とにかく対話を重ねてみてください。その一歩が、社会人への質問です。

 

  • 何をしているのか
  • どのくらい(期間)しているのか
  • なぜそれをしているのか

これらの質問を、この順番で聞くといいと思います。

 

それでは。

 

>>エーサさんのブログ「身軽な編集者の日常」はこちら

 
>>「いろんなフリーランスを紹介する企画」のすべての体験談はこちら!

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ABOUTこの記事をかいた人

プロブロガー・メディアディレクター。 月間50万人に読まれる当ブログ《まじまじぱーてぃー》運営&恋愛メディア《らぶりりーす》編集長。26歳。25歳のときに会社を辞めてブログで独立しました。趣味は人生哲学と下ネタです。

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