4年前まで、コーヒーが嫌いでした。
いや、、、
厳密に言えば
「わたしはまだ、コーヒーを知らなかった」
というのが正しいかもしれません。
昔から両親が好んでコーヒーを飲んでいましたが
幼きわたしにとってはただの黒い苦い汁で(笑)
なにが美味しいのかさっぱりで
大人になれば、好きになるのかな・・と思っていたけど
社会人になっても、
コーヒーは好きになれませんでした。
新卒で入った会社のオフィスには
インスタントのコーヒーメーカーが設置されていて
先輩方は毎日のようにゴクゴク飲んでて
その飲みっぷりがおいしそうで
わたしも試しに飲んでみたけど
一口で挫折しました。笑
それからもう
わたしの舌では一生
コーヒーの魅力を知ることはできないのだろうと諦めて、
カフェではひたすら、甘いラテドリンクを頼んでました。笑
そのさきで出会ったのが
「シロフクコーヒー」
です。
厳密にいえば、
シロフクコーヒーがオープンする前に
(2018年かな)
ゆにわのスタッフが淹れてくれたコーヒーが
今までのコーヒーの記憶を全部塗り替えるくらい
感動的においしかったんです。
(当時は、各国から仕入れた豆を
ゆにわマートで焙煎・販売していました。
それからシロフクができて、焙煎機はそちらへ。)
あ、わたし、本当のコーヒーを知らなかっただけなんだ
(味わおうとしていなかった)
って、思いました。
コーヒー = 苦い
じゃなくて
コーヒー = フルーティで、
みずみずしくて、
苦みの中に甘みがあって、
鮮やかな香りが鼻を抜けていって、
・・・
知らずして、「嫌い」と決めつけていたのは
紛れもなく自分だった、と。
その瞬間、これまでの価値観が一気に反転して
コーヒーが好きで好きでたまらなくなりました。
コーヒーを淹れる喜びを知りました。
もっとたくさんの人に、コーヒーのおいしさを知ってほしいと
思うようになりました。
でもこれって、
人にも同じことが言えるんじゃないかと思います。
本当のその人を知らずして、「嫌い」って決めつけてないか?
その人の奥にある
たくさんの歴史、葛藤、生き様・・・
それらを知らずして、
表面的に、イヤだの、苦手だの、合わないだのって
言ってんじゃねーの?って。
もっと知ったら
もっと喋ったら
もっと関わったら
その価値観、反転するかもしれないですよね。
だから、「好き嫌い」って
アテにならないというか
わたしはあんまり信用しなくなりました。
(もちろんそれでも、好き嫌いはあるのだけど。
究極は、ぜんぶ好きでありたい。)
それが、コーヒーをもって証明されたから。
自分の固定化された価値観を
ぶっ壊してくれる出会いがあったから。
だからわたしも、
誰かの凝り固まった価値観を、
良い意味で、ぶっ壊す人になりたいなーと
思います。