人生の転機という荒波

人生の変わり目にきたとき、その転機の波に100%乗っかるには、何かを手放さないといけないときがある。

 

それはたとえば

これまで積み上げてきた実績・立場

築いてきた人脈

これでうまくいくという成功パターン

自分はこういう人間だという観念

…など。

 

それらを手放すのが怖くて、変わりたくても変われないという人が、たくさんいる。

(わたしもそうだった。)

 

ときには

「アイツは変わっちまった」と人が離れていき、

アイデンティティが崩壊し、何者でもない自分を責め、孤独のときを過ごす。

 

思わず昔の自分に戻りたくなる。

 

過去のほうがうまくいってたんじゃないかと〝今〟を疑いたくなる。

(大きな結果を出したことのある人はなおさら過去の栄光にすがりたくなる)

 

でもあとになって

失ったと思っていたものは、全部自分の血となり肉となっていることに気づく。

 

たとえ実績や立場を手放しても、

そこに至るまでに死にものぐるいで努力した記憶というのは肉体に刻まれていて

 

たとえ人が離れても、それは表面的な関わりだった人たちが離れただけで

本当に信頼しあっている、そして自分を心から信じてくれている人は残る。

 

今まで「自分はこんな人間」と思っていたものが、転機によって、また新たな「知らない自分」に出会う。

 

そんな経験を、わたしもたくさんさせてもらった。

 

一度でも、そんな経験をすると、少しずつ変わることが怖くなくなる。

 

みずからの軌跡を通して、誰かの背中を押せるようになる。

 

だからわたしは、変わり続けたいと思う。