「シロフクコーヒー」修行奮闘記

私が、大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」との衝撃的な出会いを果たして1年半。そこからバリスタとして修行を初めたわけですが、

その間、お店のプロモーションを任せてもらったりだとか、店頭を一人で任せてもらったりだとか、役割をいただくようになり。

 

一時は、自分の情報発信そっちのけでコーヒーにのめり込むあまり、「あんちゃネットから消えた説」が浮上しましたが、なんとかバランスも少しずつ取れるようになり。(笑)

(まぁ、そういう時期も必要だよね、と正当化しとく)

 

 

そこから次の段階として、「人を育てる」ステージへと移ってきました。

 

わたしの後にも、何人か仲間が増えて、最近は大学生とかも来たりして、一気に賑やかな毎日を送っているのですが。

 

ここにきて、「次の世代に何をどう伝えていくのか」、受け継いでいくことの難しさと、己の無力さを痛感しております。

 

 

わたし自身、店長のこがさんや、そのまた師匠、ひいては仲間達から、言葉で表せないくらいの

熱量とか、誇りとか、真剣さとか、人との向き合い方とか、たくさんのことを教わり、まるで家族のように愛情を注いできてもらって。

 

それは単にコーヒーの淹れ方とか技術とかをはるかに超えた、「美しい生き様とは何か」を、コーヒーというモノサシを通して教えていただきました。

 

 

でも、いざそれを自分が人に伝えるとなったときに、全然伝えられない( ゚д゚)

 

こんだけたくさんのものを受け取ってきたのに・・・

 

わたしは一体何を学んでたんやと悲しくなるほど・・・

 

 

ノウハウや技術、表面的なテクニックだけを教えるのは、そこらへんのお店と一緒なんですよね。

 

もし、誰かの心を揺さぶったり、人生を変えるようなコーヒーを出すのなら、
それなりの情熱と、覚悟と、誇りをもって、やらねばならないわけです。

 

 

その「思い」の部分を、押し付けるわけでもなく、かといって相手の目線に合わせすぎて迎合するのでもなく、心の奥に染み渡るように感じてもらうには、

結局、自分自身が、その姿勢を貫いていないと、伝えられないんですよね。

 

 

新しく入ってきた仲間が、

 

「ああ、自分が見てきた世界ってなんて狭かったんだ!」

「コーヒーを通して、物事をそんな風に見れるのか!」

 

ってくらい、今までの価値観が180度変わるほどの体験をしたり、

 

「ほんとにこの場所に出会えてよかった」

 

と感じるほど、深い信頼で繋がっていくには、まずはわたしから、確固たる芯をもって、仕事に向き合わないといけない。

 

寝ててもコーヒー淹れれるくらいの、揺るぎない軸で。

 

 

これは、コーヒーに限らず、情報発信も、どんな仕事も一緒ですね。

 

一番身近で、一緒に働く仲間に、伝えていけないようじゃ、お客さんになんて伝わらない。

 

 

まだまだ、修行のスタート地点にも立ってないなって、思いました。

 

この記事でさえ、うまく言いたいことが書けない。

 

もうね、なんか悔しくて、ちょっと泣きました。笑

 

 

 

緊急事態宣言だとかなんだとかで、いろいろ暗いニュースは多いけど、

こんなに豊かで恵まれた日本という国で、尊敬する人たちに囲まれて、綺麗な空間があって、日々頭から湯気がでるほど学ばせてもらって(笑)、

ただただ、目の前の一杯のコーヒーに魂こめることができる、、ということが

いかに奇跡的なことか。

 

 

自分がいま立っている場所の重みを、次の世代の人にも、伝えていきたいなと、切に思います。がんばります。

 

寝よう。おやすみ。