「すべて失っても」

 

「今の環境で満足してます」

 

と言う人は多いですが、その中で

 

心の底から幸せですか?

 

と問うたら、「はい」と言える人は、実は少なかったりする。

 

 

現状に満足することと

幸せだと感じることは

どうやらイコールではないらしい、と

わたし自身が体感したのは、5年前のこと。

 

それは、わたしだけじゃなく

周りにいる、社会的に成功している人たちも

 

ハタから見れば、

満たされていて、幸せそうに見えるけど

本人からすれば、孤独で不幸に感じていたりする。

(「幸せです」と発信しているにも関わらず!)

 

 

その、漠然とした不安と恐怖の正体は何なのだろう?と

ずっと考えてきたのだけど

 

そのひとつは

「自分の人生はすべて自己責任(だから人に頼ってはいけない)」

という常識の呪縛、かなぁと思ったり。

 

胸の内の葛藤や苦しみを、信頼できる人に打ち明けるだけで、

その漠然とした不安はかなり拭われるわけだけど

 

個人主義、結果主義が当たり前のこの世界では

そういう人間関係を築くことすら難しくなっているのもまた事実で。

 

だから、お金に頼るしかなくなって、

稼ぎ続けないといけない、という恐怖がずっと追いかけてくる。

 

このループに、過去わたしも、しばらくハマっていました。

 

そんな、漠然とした不安と恐怖が薄れていったのは、

 

紛れもなく、

 

わたし以上に、わたしのことを信じてくれた、

人生の師がいて

 

この人たちとなら、すべて失っても、またやり直せる

という仲間に出会えたこと、だと思います。

 

自分が一番苦しい時に、離れていくのではなく、

一緒に苦しんでくれた存在があったから、

 

あ、わたし、何があっても大丈夫だ

 

と思えるようになったのだなぁと。

(ウワベだけの人間関係なら、そうはならない。)

 

だからわたしも、

目の前の人が苦しんでいたら

 

同じ目線に立って、

一緒に泥まみれになって

手を引っ張れる

 

そういう、、

 

どんな状況にも負けない強さと

底なしの優しさを

持ち合わせた人間でありたいと

 

感じる今日このごろです。