2024/02/05「8年」

 

文章で表現するということをし始めて

ちょうど8年経った

 

寝る間を惜しんで書く日もあれば

寒空の中 駅のホームで

何かに突き動かされるように書き殴った日もあれば

書きたいのに、自分から生まれでるすべての言葉が嫌になって

書けなくなった日もあった

 

 

しばらく書くことから距離を置いた時期もあった

 

こっから先

誰かの記憶に刻まれるような言葉を綴るには

自分の中のドロドロした感情

臆病な自尊心と向き合わないと

もうこの先には進めないと知って

書くのが怖くなった

 

だから半分投げ出して 目を背けてた

 

書くことはわたしには向いてないと

それらしい言い訳をつけて逃げた

 

 

でも何度決別しようと思っても

書かずにはいられなかった

 

オモテで書けなくなっても

自分に向けて、自分だけのノートに

ずっと書き殴っていた

 

内側からとめどなく濁流のように溢れ出してくる

感情という名もつけられないほどの〝何か〟を

吐き出すように

 

あるいは

 

救いを求めて

天にゆるしを乞うように

泣きながら書いた日もあった

 

 

やっぱりわたしは

何かを伝えるために生まれてきたんだと思った

 

 

何かを伝えたくて

書くという役目をいただいたんだと思った

 

 

それは

誰かに向けてなのか

自分に向けてなのか

神に向けてなのか

はわからないが

 

 

書くことに魅せられ

書くことに惚れたからには

表現しつづけよう と

 

 

たとえオモテに見える部分で書かなくなっても

自分のために

大切な誰かのために

どんな形であれ

生涯書き続けるだろうと思う

 

 

自分が発するすべての言葉が

人生で最後の言葉

遺言であるかのように

悔いなく語り続けたいと思う

 

 

言葉に頼るつもりは微塵もないし

書くことに執着もないけど

 

それでも

この肉体と

精神と

魂がある限りは

言葉を尽くして伝えようと思う