今日はわたしが長らくトラウマで周りに一切打ち明けられなかった「ネットワークビジネスをやってた頃の話」をしようと思います。(笑)
しんどい過去も目をそらしたいトラウマも、「それがあったからこそ今があるんだ」とようやく思えるようになって、誰かに話すことで成仏もできるだろうと思いエイヤーで書いてみました┗(^o^ )┓三
ほんとは当時の写真とかあれば載せたかったんですが、この期間の写真フォルダだけなぜか空白だったので(ほぼ撮ってない&消したw)、文字だけで失礼します。(笑)
最初に…
本題入る前にちょっと書いておきたいんですが、わたしは別に「ネットワークビジネス」自体が悪いものだとは思ってません。
巷ではネットワークビジネス自体にネガティブなイメージを持たれてる人が多いですが、ビジネスが問題なのではなく、それをやっている人がどういうマインドでやってるのかが問題なのだと思います。
自分がお金を稼ぎたいがために私利私欲で人を無理やり勧誘するのはどうなんだろうな?と思うし、実際にそういう人ばかりが所属しているチーム・団体もあります。(こっちの人たちが悪目立ちしているイメージ)
というか正直こういうマインドで取り組んでいる人の方が多い業界だ、というのは事実かもしれません。
が、「必要な人だけにちゃんと届けて喜んでもらおう」という意識を持ってセールスしている人がいるのもまた事実です。そういう人たちは、お客さんにも喜んでもらえるやり方を大事にしているので、無理やり勧誘したり、売りつけたりするようなことはしません。
これはネットワークビジネスに限らずすべての仕事において言えることで、
「自分だけが得をする、自分のためのビジネス」
なのか、
「相手も自分も一緒に幸せになるビジネス」
なのか、その人の捉え方次第で、仕事の良し悪しが決まると思うのです。
だから「ネットワークビジネスは何もかも悪!」と決めつけるのは、わたしはちょっと違う気がするな、と思います。
「ここの団体マジで最悪なやり方するな・・・」ってときももちろんありますが。(笑)
だからこの記事は、ネットワークビジネスを批判するものでも、奨励するものでもなく、あくまでわたしの経験から得た教訓を語ったものであることを踏まえた上で読んでもらえたらと思います┗(^o^ )┓三
「会社に依存しない生き方がしたい!」
わたしはいまフリーランスで、ブログを書いたり講演やセミナーをしながら生計を立てているんですが、ブログを始める前に会社員のかたわらでネットワークビジネス(健康・美容系の商品を扱う会社)をやっておりました。もう4年以上も前の話ですが・・・
きっかけは、北海道から上京して会社員になり、1年目をバタバタ過ごしてたところで3つ上の先輩(ビジネスの紹介者)と仲良くなって、とある社内の飲み会で話していた時に
「あんちゃはこれからどんな働き方がしたいの?」
「どういう人生にしたいとか考えてるの?」
と直球で聞かれたことです。
何も考えてなかったわたしは「全然わかんないです…」と消えそうな声で答えました。
このとき「確かに社会の荒波に流されるまま働いてるけど、何も考えてないのはマジでやばいよな」という問題意識を持つことができたので、先輩には本当に感謝しています。。
そこから先輩の話をいろいろ聞くようになって、
「依存する生き方はしたくない」
「どんな人生にしたいかがわかったから、ダラダラ残業することは絶対にしない」
「限られた時間で、自分のやるべきことをやる」
など、他の会社の人とは全然違う考え方を持ってて、ちゃんとどこに進むべきかが見えていることが純粋に「かっこいいな」と思いました。
同時にわたしも、「会社や人に甘える生き方はしたくないな」と感じるようになりました。
勢いでネットワークビジネスに参加
そうしてその先輩からいろんな人を紹介してもらい(チームのリーダーなど)、ネットワークビジネスの話をしてもらいました。
先輩もリーダーの人も私に対して無理にすすめることはせず、「もし一緒にやりたいと思ったらやろう」と言ってくれました。
巷ではネットワークビジネスのイメージはかなり悪かったですが、わたし的にはあまり先入観がなくて合理的なシステムだなと思えたし、なにより
「やらずに批判するのはかっこ悪いよな」
「先輩も周りの人も芯がある生き方でかっこいいし、一緒にやってみたい」
という気持ちが強かったので、勇気を出してやってみることに。
そこから、人生で一番怒涛でハードな日常が始まります。(笑)
3時間睡眠、ジリ貧生活
わたしが所属したチームは、ネットを使わずリアルで人とつながってセールスをしていく、というスタイルでやっていたので、まずはとにかくアポをとってたくさんの人と信頼関係を作っていくことから始まります。(すべてのネットワークがこのやり方とは限りません)
ネットワークに勧誘された経験のある人はわかるかもしれませんが、
大人数でパーティーを開いたり、スポーツ大会をやったり、食事会をやってとにかく人と会いまくって仲良くなります。(笑)
中には「なりふり構わず知り合った人みんなにセールスする」というやり方をする人もいましたが、それをやると不幸な人が出てくると思ったので、なるべく必要な人だけに、価値観の合う人だけに紹介するようにしました。
ただ、わたしの性格的に、どちらかといえば家に引きこもってひたすら読書するような人間だったので、大人数で飲み会して対面で人と喋ってセールスするのは死ぬほど相性の悪いやり方でした。(笑)
しかしここで強制的に人とコミュニケーションをとる訓練をしたおかげで、初対面の人と話すのが全く苦じゃなくなったので、今となってはこの経験はものすごく役に立っています。(絶対当時には戻りたくないけどw)
そんな感じで、毎日会社終わった後はアポ3件、土日は5件、みたいなハードスケジュールで過ごし、深夜までチームのミーティングがあったりするので睡眠時間もどんどん減り、
自社の製品も毎月発注しなければならなかったので、毎月の給料では完全に赤字となり、貯金が目減りしていく生活を続けました。
(なんども言うけど、全てのネットワークビジネスがこういうスタイルとは限りません!)
おかげさまでメンタルも体力も相当鍛えられました。(笑)
初めて人に拒絶される
アポをとって、ある程度価値観の合う人と信頼関係ができたら、ビジネスの話を紹介するんですが、ここでわたしは人生で初めて「人から死ぬほど拒絶される」という経験をします。
ネットワークビジネスというワードを言っただけで鬼瓦のような顔つきになる人がいたり、
「そういうのほんと無理」と即連絡先をブロックされたり、
わたしが純粋に良いと思って勧めたものがことごとく目の前で拒絶され、メンタルがバキバキに打ち砕かれます(´・ω・`)
ただでさえ他人の目を極度に気にする性格で、会社の営業でも全く成果が残せなかったわたしが自分一人でセールスできるはずもなく、拒絶が続いて全く成果が出ずに、お金と時間だけが減っていきました。
(セールスが上手な人は、わたしよりあとに始めててもどんどん成果を伸ばしていました)
顔中に湿疹が出て、涙が止まらなくなる
「成果が出ないのはまだまだ自分の度量が足りないからや!」
となんとか奮い立たせてやっていましたが、ある日とうとう限界がきます。
毎日の短時間睡眠と、コンビニ飯ばかりの食生活(健康系の商材扱ってたのにw)、メンタルへの負荷が重なり、ある朝起きて鏡をみると顔中に湿疹ができていました。
見るも無残な自分の顔をみて、「頑張ってるのに何も報われない。体もボロボロ。なんでこんなことになってしまったんだろう」と、今までの虚勢が一気に崩壊し、涙が止まらなくなりました。
(今思い出すだけでも泣きそうになりますねコレ・・・)
そこでもうアポをこなせなくなり、会社に行っても寝不足でミスして迷惑をかけ、あまりの不甲斐なさに無理くり有給をとって、住んでいた家を飛び出しました。(同じチームの人とルームシェアしてたから気まずくて帰れなかった)
そのままブッチしてしまおうか…とも思ったんですが、ネットワークに誘ってくれた先輩にはかなりお世話になったし、たくさん迷惑もかけたので、挨拶無しではこの先後悔するなと思って、震える声で直接「すいません、もう続けられません」と伝えました。
先輩は寂しそうな顔で「どうしても無理?そっか…わかったよ」と受け入れてくれました。
そうして約8ヶ月の、人生で一番ハードな時期は幕を閉じたのです。
誰にも苦しみを打ち明けられなかった自分の弱さ
わたしが所属していたチームはちゃんと他者のことを考えて動ける人が多かったので(そうじゃない人もいたけどw)尊敬する人もたくさんいたし、今でも感謝しています。
それでも続けられなかったのは
- 自分が戦うべきではないフィールドで無理やり戦おうとしてしまったこと
- つらい、苦しいといったネガティブな感情を誰にも相談せず一人でずっと抱え込んでしまったこと
が原因だったと思います。
自分の性質や目指す方向を深く理解せず、人の目を気にして自分をどんどん犠牲にしてしまうという弱さが、こういう結果を招いたんだなと。
ただ、わたしはこの経験にはすごく感謝しています。
なぜなら「このまま何も考えず生きてたらヤバイ」という問題意識を持つきっかけになり、自分の弱さに限界まで向き合い、人から拒絶されることの苦しみを知れたからです。
この経験があったからこそ、危機感を持ってその後も動けたし、今こうして自分で仕事を作れるようになったのも事実です。
人生でどん底レベルの絶望ができたからこそ、そこから這い上がる力が湧いたし、人の痛みに寄り添うことができるようになったし、自分と同じ苦しみを味わう人を少しでも減らしたいなという思いを持って活動することができるようになりました。
だからといって当時には絶対戻りたくないですが(笑)、どんな苦しい経験も、今につながる糧になるんだなと学ぶことができたのです。
そんなわけで当時お世話になった人たちには本当に感謝しているし、今でもたまに同じチームだった仲間が連絡くれたり、ずっとブログ読んでてくれたりもしますw
あのとき関わってくれてたみなさん、当時は一刻も早く逃げたくてちゃんと挨拶できずにやめてしまったけど、本当に、本当に、ありがとうございました。
ということで散々しんどい思いもしたけど、この経験にはとても感謝しているというお話でした٩( ‘ω’ )و
▼あんちゃのトラウマ成仏シリーズ