日本の「失敗=悪」「ミスは許されない」文化はマジで異常

ブロガーのあんちゃです。

先日アイルランドに滞在していたんですが、カフェに入ったときに店員さんがお皿を落として割っちゃったんですよね。

でもまわりのお客さんたちは笑いながら「やっちゃったね〜」「どんまい」と店員さんに話しかけていました。

この光景をみて、「ああ、だから日本は失敗を恐れてだれも新しいことをやらなくなるんだな」と気づいたのです。

 

失敗をとにかく責める日本

これがきっと日本の飲食店だったら、こんな和やかな雰囲気にならないと思うんです。

どこに行ってもお皿割ったりしたら店員さんが申し訳なさそうに「失礼いたしました!」「申し訳ありません!」と謝ってるし、お客さんは怪訝そうな表情をする。

 

アイルランドでバスに乗ったときに、揺れた反動で隣のおじちゃんにぶつかってしまったときがあったんですが、「Sorry」というとおじちゃんは笑って「No problem.」と肩をポンポンとたたいてくれました。

これもまた、日本の混み合った電車で足を踏んづけてしまったら、人によっては舌打ちしたりしますよね。。

でもこういう些細な日常のミスへの対応は、そのまま仕事や新しい挑戦に対する対応につながっていくと思います。

 

すべての人がそうとは限りませんが、間違いなく日本は失敗することに対して異常に責めるし、「許されない」という雰囲気がある。

 

失敗を恐れると、だれもチャレンジしなくなる

よく同年代と仕事の話をしていても、

  • 「上司にミスをめちゃくちゃ責められた」
  • 「入社したての時に、”こんなこともできないのか”と怒られた」

という話をよく聞きますが、こうやって「失敗したお前が悪い」と頭ごなしの責め方をするのは一番やっちゃいけないと思うんですよ。

 

一方的に責められた側は、「なぜ失敗したのか」の原因を冷静に探る前に、「失敗をしちゃいけない」という恐怖心に支配されてしまうから。

「失敗は悪」という価値観が植え付けられると、みんな失敗をしないように恐る恐る行動して、なるべく新しいことをやらずに「今まで慣れ親しんできた失敗しないやり方」を選ぶようになる。

そうなると、誰も新しいことにチャレンジしなくなり、まわりの目を気にしながらずっと同じやり方や価値観に固執してしまう。

日本人が極端に安定志向なのも、この「失敗=悪」という文化がずっとこびりついてきたせいでもあると思います。

 

一番しんどいのは「失敗する以前に何もしないこと」だ

以前厚切りジェイソンさんのツイートを見てその通りだなぁと思ったのが、「日本にはセカンドチャンスがない」という言葉。

新しいことにチャレンジして失敗したときに、その失敗から得たことを次に活かすチャンスがめったに与えられないということです。

たぶん、その失敗を許して次に活かす余裕が日本にはないんだろうなぁと思います。

でもだからといって失敗しないように生きようとすれば、きっと手も足も出なくなる。そうなると自分が成長する機会は一気に失われてしまう。そして気づけば「失敗=悪」が根付いて他人の失敗を責めるようになる。

 

だからわたしは「失敗以前に何もしないこと」が一番リスクで苦しいと思います。

本当は変わりたい、本当は挑戦したい、そう思いながら他人の目と失敗を気にして踏みとどまり続ける人生が一番苦しい。

 

わたしはたとえなにか失敗しても、「なぜうまくいかなかったのか?」を冷静に考えて次に活かすところから、本当の理解ができると思います。

失敗してもそれを次に活かすこと、そしてまわりに失敗している人がいたら「次はどうすればうまくいくか一緒に考えよう」と言える環境を作ること。この意識がもっと日本に根付いてほしい。

 

▼こちらの記事もあわせてどうぞ

関連記事>>「成功するには苦しい努力が必要だ」というクソみたいな思い込みについて

 

この記事をSNSでシェアする↓
ABOUT US
執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

>>詳しいプロフィールはこちら