ブロガーのあんちゃです!
9月頭から2週間ほど、初のヨーロッパ滞在してました。オランダとドイツ。
飛行機で20時間かけて、行きの飛行機でもいろんな体験と気づきを得ながら、まずはオランダのアムステルダムへ。
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はじめてヨーロッパに降り立って、オランダの空気や生活する人々と触れ合いながら感じたのは日本に対する違和感でした。
オランダ・ドイツはいい意味でゆるかった。
まず最初に感じたことは、日本に比べてオランダやドイツは「良い意味でゆるい」ってこと。
- カフェの店員さんは接客しながら電話したり、タバコ吸いに行ったり、お客さんと話してゲラゲラ笑ってる
- 昼からビール飲んでる人めっちゃ多い
- 電車に乗ってるといきなりウクレレを弾きながら男性が乗車してくる(そして他の乗客がチップを渡していた!)
- 電車では電話OK、ペットOK、自転車OK
- 2週間滞在していて、スーツを着ている人をほぼ見かけなかった
- レジが行列でもイライラしない
とかとか。
オランダとかは大麻や売春が合法化されていたり、国民の自主性を尊重するような風土がありました。
アムステルダムの中心部にアダルトショップが立ち並んでいたり、「飾り窓」と呼ばれる風俗店が大きな通りに面していたり、かなりオープンな感じ。
でもみんな穏やかな人ばかりで、道に迷ってたら声をかけてくれて親切に教えてくれたり、ちゃんと目と目を合わせて会話をしてくれたり、ヨーロッパでは当たり前なのかもしれないけど、シャイな日本とは違った雰囲気が新鮮でした。
海外在住の日本人フリーランスとの交流
ドイツ・ベルリンでは、在住している日本人フリーランスのwasabiさん(翻訳家・ライター)、高田ゲンキさん(漫画家・イラストレーター)と合流してお話を聞くことができました。
お二人ともWebを通じて仕事をしながら、拠点をドイツに移し、それぞれ思い描いたライフスタイルの実現に挑戦している素敵な方たちです。
で、お二人の話を聞いていても、ベルリンでの生活はとても充実していて、住みやすいのだろうなと感じました。
wasabiさんは「ベルリンで骨をうずめる覚悟で来た」とも。
そんなお二人の話に共通していたのは、「日本の価値観への違和感」。
wasabiさんもゲンキさんも、日本の画一的な教育や就職に対して疑問を抱いてて、そこから海外に目を向けるようになったそう。
実際、ベルリンでは小学校が3〜4年制で、10歳の時点で自分がどんな道に進むか決断を迫られるし、フリーランスやアーティストがベルリンで活動するための制度もある。
今回そういったキャリアや教育に対する捉え方が、日本とは全く違うことに気づいたのです。
日本への決定的な違和感
ベルリンで感じた日本の決定的な欠点は「クリエイターを応援する土壌がない」こと。
ベルリンの人たちはフリーランスやアーティストを応援しようという意思がある。たとえ下手な演奏でも応援の意味を込めてチップを渡す。個人のスキルを受け入れる制度が充実してる。
日本は真逆だ。— あんちゃ/まじまじぱーてぃー (@annin_book) 2017年9月13日
もちろん日本でもいまどんどんフリーランスやアーティストが増えているし、そこに対する制度も整備されてきています。
でも、まだ圧倒的に足りないのが「応援する意思」。
ゲンキさんも話していましたが、
日本と全く違うのは、アーティストじゃない側のアーティストへの扱いですね。リスペクトがあるし、応援する姿勢が強いです。(中略)
日本人は常に受け身。選挙にも行かないじゃないですか。「社会を一緒に作ろう」という考えが「アーティスト」だけでなく、「アーティストじゃない側」にもあることが、こっちに来て強く考えを変えられた部分ですね。
と、アーティストではない側にも応援の意思があり、”自分たちが社会を作る”という意識が明確にある。
日本では「稼げない奴はアーティストとは言わない」といった認識も多い中で、ベルリンでは稼ぐ稼がないにかかわらず、芸術に携わる人が”アーティスト”であると言います。
ましてフリーランスなんかは、まだまだ日本では浸透しておらず「なにそれ?」状態であることも否めません。
個人商店はどんどん大型ショッピングセンターに潰され、自営業をする人が苦戦を強いられている町や商店街。しっかり収入を得ていても社会的信用が少ないフリーランスの人たち。
日本には、多様な働き方や生き方を受け入れる土壌が少なすぎる。
もちろんドイツやオランダは多国籍であることも、多様性を受け入れる一因となっていると思います。クリエイターやアーティストなど、”個人の活動”を応援することが、自分たちの国の豊かさにつながることを彼らは知っている。
だからわたしはどうしても、日本の単一的な価値観や進路に違和感を感じずにはいられません。
だからといってヨーロッパのようになれ!とは言わないけど、多様性をもっと受け入れられるような土壌をつくるには、コツコツわたしたちができることを発信していくしかないのだろうか・・・。
もっといろんな価値観や文化に触れたい
この2週間でいろんな価値観に気づかされ、日本や自分の人生と向き合う時間がありました。
自分がいかに狭い範囲で物事を考えていたか。
いかに狭い価値観で苦しんでいたか。
もっと数え切れないくらいいろんな働き方や生き方があって、それをまだわたしたちは知らないだけなんだなと。
なんだかうまく言語化できなくて、ざっくりした話になってしまいましたが、これからもっといろんな国を訪れる中で少しずつ明確にしていきたいですね!
クラウドファンディング支援者のお二人、感謝!
そしてこのヨーロッパ行きの超直前に、突拍子もないクラウドファンディングのあんちゃリターン(成田空港であんちゃを見送り券)に支援してくださった方が二人もいました!!!┗(^o^ )┓三
- 美智也さん(※見送りのときの記事も書いてくれました!)
- 玉井祐馬さん
おかげさまでこの2週間、本当に有意義な時間を過ごしました。
ありがとうございました!!!m(_ _)m